ニュース 政治 作成日:2015年1月14日_記事番号:T00054871
中国はこのほど、台湾の同意を得ることなく、国際民間航空機関(ICAO)を通じ、台湾海峡に航空機の新航路4本を設定した。新航路は台湾海峡の中間線に最も近い場所でわずか7.8キロメートルに設定されている。14日付自由時報が伝えた。
説明を行う沈局長(右)。与野党の立法委員は、馬英九政権に対し中国に厳重抗議を行うよう要求している(13日=中央社)
中国が設定した新航路は台湾海峡での航空機の混雑を解消することが目的で、3月5日から航行可能となる。うち1本(M503)は台湾海峡を南北に縦貫。残る3本(W121、W122、W123)はそれぞれM503から分岐し、東山、福州、アモイに向かうルートとなっている。いずれも台湾側の防空識別圏には入っていない。今後は台湾から金門、馬祖に向かう航空機が新航路と交錯することになる。
台湾交通部民用航空局(民航局)の沈啓局長は「受け入れられない。中国がICAOに新航路設定を申請し、対外発表したのは、国際民間航空条約の精神に反するものだ」と反発した。その上で、「海峡中間線に近過ぎるため、航空安全の観点から中国側と再び調整を行いたい」と述べた。
台湾国防部は「通知なく正体不明の航空機が台湾側空域に侵入した場合には、規定に従い阻止、監視を行い、退去を求める」と強調した。
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