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鉄鋼商社の舜億企業が財務危機、営業を停止


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2015年1月14日_記事番号:T00054882

鉄鋼商社の舜億企業が財務危機、営業を停止

 大手鉄鋼商社、舜億企業(Unimax)に財務危機が伝えられている。同社は台湾の最大手鉄鋼メーカー、中国鋼鉄(CSC)と中国最大手の宝鋼集団(バオスチール)の「つなぎ役」として知られるが、現在営業を停止しており、その動向に注目が集まっている。14日付経済日報が報じた。

 舜億は20億台湾元(約74億円)の不渡りを出したとの観測が出ているが、盧博昭同社董事長は13日、「銀行からの借入金は18億元余りで、債務返済用口座に5億元の現金が存在するため、不足している資金は12億~13億元だ」と説明。その上で「銀行団と債務に関する交渉を行っている」と語った。

 1992年創業で年商約20億元、年間の鋼材取扱量が100万トンに上る舜億は、早くから中国市場に進出し、政財界に幅広い人脈を築いている。ある製鉄会社の主管は「両岸(中台)鉄鋼業界で知名度が高く、指標的な企業の一つである舜億に財務危機が発生したことは、長年にわたる業界景気の低迷を反映したもの」と指摘した。ただ「川上および川下への影響は大きくない」との見方も示した。