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エピスター株主の中国・三安、人材引き抜きか


ニュース 電子 作成日:2015年1月14日_記事番号:T00054887

エピスター株主の中国・三安、人材引き抜きか

 中国のLED(発光ダイオード)最大手、三安光電が出資先の台湾LED大手、晶元光電(エピスター)からエンジニアや社員の引き抜きを行っているとの情報が流れている。14日付経済日報が報じた。

 エピスターは12日、三安に引き抜きや経営権への介入などの規定違反があれば、法的措置を講じ、監督機関に調査を求めると表明している。経済部投資審議委員会(投審会)には13日時点でエピスター側からの通報はないが、投審会関係者は「具体的な証拠の提示があれば、事態の対応に協力する。最も厳しい処分は投資取り消しになる」と述べた。

 投審会は先月の時点で、エピスターに引き抜き行為の有無について照会したが、同社は「現時点で具体的な証拠がない」と回答した。

 三安光電は2013年に璨円光電(フォルモサ・エピタキシー)の株式19.9%を23億5,200万台湾元(約87億円)で取得し、筆頭株主となった。その後、昨年6月に三安は保有する璨円株をエピスター株3.1%に転換することを申請し、投審会は条件付きで認可した。

 認可条件は▽知的財産の移転を要求してはならない▽人材の引き抜きを行ってはならない▽経営権に介入してはならない▽技術移転を要求してはならない──という4項目で、違反時には強制的に投資引き揚げが命じられる。