ニュース 電子 作成日:2015年1月14日_記事番号:T00054892
アップルの次世代プロセッサー「A9」に関し、CLSAアジア・パシフィック・マーケッツ(里昂証券)は13日、受注の8割をサムスン電子が14ナノメートル製造プロセスで獲得し、残り2割を台湾積体電路製造(TSMC)が16ナノプロセスで獲得するとの韓国サプライチェーンの最新観測を提示した。14日付蘋果日報などが報じた。
TSMCは、15日の業績説明会まで何もコメントできないとした。
CLSAは、アップルが同一プロセッサーを2社に生産委託するのは初めてで、両社の製造プロセスが異なるため再設計もあり得、異例の事態だと指摘した。一方、今年のiPhone世界出荷台数は2億200万台で、搭載プロセッサーはA9とA8が半々となり、A8は依然TSMCが独占供給すると予測した。
マレーシアの銀行最大手、マラヤン・バンキング(メイバンク)は先日、サムスンの14ナノプロセスは今年第1四半期に良品率が80%に達する一方、TSMCの16ナノプロセス量産はサムスンより6カ月遅れ、早くても今年4〜5月と予測した。
20ナノ、2割減産か
クアルコムの新プロセッサー「スナップドラゴン810」は、TSMCの20ナノプロセスではサムスンのスマートフォン「ギャラクシーS6」発売に間に合わないので、TSMCの16ナノプロセスに加え、サムスンの14ナノプロセスにも発注するとの観測が浮上している。またスナップドラゴン810は、発熱問題で設計のやり直しが必要とされ、量産時期が今年第2四半期まで3カ月遅れる可能性がある。iPhone6のピークも過ぎたため、TSMCは当面20ナノプロセスを2割減産するとの観測が出ている。
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