ニュース 建設 作成日:2015年1月15日_記事番号:T00054916
柯文哲台北市長は14日、東森新聞台(ETTVニュース)のインタビューに応じ、基隆河と淡水河の合流地点付近にある中州、社子島の開発計画について、費用がかかり過ぎるとして中止すべきだとの考えを表明した。15日付自由時報が伝えた。
柯市長は「社子島の堤防は高さ6メートルだが、開発計画を進めるのは、9メートルまでかさ上げする必要があるほか、さらに8メートルの盛り土を行わなければならず、工事費用が300億台湾元(約1,100億円)以上余計にかかる」とした上で、「住民(1万人)に300万元ずつ配った方がまだましで、開発は取りやめる」と述べた。
社子島開発計画は郝龍斌市長時代に具体化したもので、中州を「台北のマンハッタン」と位置付け、住宅、商業施設、娯楽施設などを整備するものだ。洪水防止の目的も兼ねている。計画には賛否両論が根強い中、昨年末には台北市政府が第1段階の環境影響評価を開始していた。
柯市長の計画撤回発言は今後議論を呼びそうで、学識者からは、開発区域を限定すべきだといった意見や生態系を守るべきだといった意見が出ている。いずれにせよ、地元住民の納得を得られる方策を示せるかどうか、柯市長の手腕が問われる。
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