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台南市議会が空転、議長汚職疑惑で


ニュース 政治 作成日:2015年1月16日_記事番号:T00054934

台南市議会が空転、議長汚職疑惑で

 台南市議会で李全教議長(国民党)に議長選挙での買収疑惑が浮上し、頼清徳市長ら市政府幹部が市議会への出席を拒否する異常事態が続いている。


李議長(左)は15日インタビューで、与野党の対立をやめようと呼び掛けたが、臨時会は空席だらけだった(15日=中央社)

 疑惑は昨年11月の統一地方選の結果、台南市議会では民進党が多数を占めたにもかかわらず、議長選挙では李議長が民進党の候補議員を破り、票の買収があったのではないかと指摘されているものだ。

 16日付自由時報によると、台南市議会は6日の臨時会が定足数に満たず流会となった後、15日には国民党と無所属の議員の出席で、李議長が開会を宣言したが、頼市長らは再び出席を見送った。

 これについて、国民党や無所属の市議からは「議会軽視」だとの批判が噴出。重要案件である鳥インフルエンザ問題の報告も行われない事態となった。このため、市議会は頼市長に対する譴責(けん責)決議などを行い、国民党籍の市議は頼市長を台南地検に告発した。

 頼市長も強硬姿勢を崩さず、15日夜に「買収事件の真相が明らかになるまで、台南の尊厳を守る。国民党の行為や批判は尊重する。法的責任は負いたい」と述べ、引き続き国民党と対立していく立場を鮮明にした。

 民進党市議団は、臨時会には正当性と合法性がないとして、集団欠席を表明し、李議長の辞任を求めた。