ニュース 農林水産 作成日:2015年1月20日_記事番号:T00054992
台湾各地で鳥インフルエンザが拡大している状況を受けて消費者の鶏肉および鴨肉購入が減る一方、豚肉購入が増えており、食用の生きた豚の全国卸売価格は19日、1キログラム当たり平均84.55台湾元(約320円)と過去最高の84.73元に迫る値を付けた。20日付自由時報が報じた。
鳥インフルエンザの影響で海鮮類も値上がりしており、離島の澎湖では例年に比べ価格が2割上昇している(19日=中央社)
連日の卸売価格上昇で伝統市場などの精肉店では販売価格の調整を余儀なくされている。雲林の精肉店では、豚バラ肉は1キロ当たり125元、モモ肉は90元と、それぞれ5元値上げした。カルビ肉の小売価格は宜蘭県で120元から130元へと10元値上がりし、彰化県では140元まで上昇している。
これを受け、行政院農業委員会(農委会)牧畜処は、豚肉供給量の調整に介入する考えで、1日に食肉処理する頭数を現在の2万4,000頭から、毎週月~金曜日は500頭増やす方針だ。
一方、雲林県斗南の伝統市場で30年以上鶏肉、鴨肉を販売する店主は、今回の鳥インフルエンザの影響は今までで最も深刻と語り、売上高は半減していると嘆いた。
なお、台北市家禽(かきん)卸売市場によると、台北市では1日5万~6万羽のニワトリが市場に出されるが、先週末は4万~5万羽と20%減少していると説明した。ただ、中華民国養鶏協会によると、需要期を迎える春節(旧正月)前には消費者の購買意欲も上昇するとの見方を示した。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722