ニュース 社会 作成日:2015年1月21日_記事番号:T00055009
桃園市新屋区のボーリング場「亜洲保齢球館」で20日未明に火災が発生し、消防士6人が殉職した事故で、消火・救助活動の最中、鄭文燦市長はフェイスブック(FB)に記事を連続投稿して現場の様子を伝えた。これら記事は多くの「いいね!」を集めた一方で、「そんな暇があるのか」などと批判の声も出ており、賛否両論が巻き起こっている。
遺族を慰問する鄭市長(左)。ネット上では「チェックイン市長」とやゆされている(20日=中央社)
火災が発生した20日の午前3時ごろ、消防局長から知らせを受けた鄭市長はすぐ、自身のFBページに「5人の消防隊員が火災現場に入った後、建物の天井が崩れた」「隊員の無事を祈る」などと書き込んだ。
その後1時間以内に市長は再び投稿。自分が現場に向かっていると説明した上で「5人の消防隊員が事故に巻き込まれて命を落としたとの報告を受けた」と記した。さらに現場に到着した後には「6人の隊員が逃げ遅れて亡くなった。先ほど最後の1人が運び出された」と書き込んだ。
約2時間の間に相次いで投稿されたこれらの記事に対し、これまで7,000人~1万人のユーザーが「いいね!」を押している。ただ、コメント欄には「あなたの仕事は記者か」「政治的なパフォーマンスではなく、遺族への対応に専念すべきだ」といった批判や、「正確な情報を伝えるという意図は間違っていない」と反論する意見が投稿され、議論となっている。
こうした批判を受けて鄭市長は同日、「現場の状況を把握した後、亡くなった消防隊員への哀悼を示すとともに、間違った情報が伝わることを避けるためFBに簡潔な報告を掲載した」と説明した。
ただ同市消防局は人命に関わる情報には慎重を期すとの方針から、死亡した隊員全員の遺体が発見されていなかった5時4分に「消防隊員6人が行方不明となっている」と第一報を発するにとどめており、この時点で既に市長が「5人が死亡した」と公表していたことについては、現場の指揮系統を無視したと問題視されそうだ。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722