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王立法院長の党籍確認訴訟、国民党が上告取り下げへ


ニュース 政治 作成日:2015年1月22日_記事番号:T00055040

王立法院長の党籍確認訴訟、国民党が上告取り下げへ

 国民党の朱立倫主席は、就任後初の中央常務委員会を開き、20人を超える委員から王金平立法院長の党籍確認訴訟で国民党が上告を取り下げるべきだと意見が出たことを受け、党規を改正する方向で対処する方針を示した。22日付聯合報が伝えた。


王立法院長は、今後については「自然の流れに任せ結果を尊重する」と語った(21日=中央社)

 朱主席は「制度面に立ち返って処理すべきだ。考核紀律委員会が『党務規章』の改正を検討し、速やかに中央常務委で決定する」と指示し、出席委員も同意したという。これにより、王立法院長に対する上告は近く取り下げられることが決定的となった。

 国民党幹部は、取り下げの具体的流れとして、上告が馬英九前主席の名義で行われているため、後任の朱主席が訴訟を引き継がない形で、上告を自動的に消滅させる案が浮上しているという。

 朱主席の今回の決定について、22日付中国時報は、直ちに上告取り下げを決めるのではなく、考核紀律委による検討という段階を踏んだのは、馬英九前主席と王金平立法院長の双方の立場に配慮し、考核紀律委の機能維持を狙ったものだと分析した。同紙はまた、中央常務委員会で最終的な意思決定を行う点を明白にし、朱主席による指導体制の基盤を固めたと指摘した。