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中美和が高雄工場閉鎖、台中工場は生産拡大へ


ニュース 石油・化学 作成日:2015年1月22日_記事番号:T00055047

中美和が高雄工場閉鎖、台中工場は生産拡大へ

 台湾中油(CPC)と英BPの合弁による高純度テレフタル酸(PTA)大手、中美和石油化学(CAPCO)は21日、高雄市林園工業区の工場閉鎖を決めた。台湾初のPTA工場として1979年に高雄第1工場が稼働し、その後第5工場まで増設して年産能力は142万トンに上ったが、中国の生産能力拡大による競争激化で12年から昨年4月にかけ相次いで稼働を停止していた。今後は残った台中工場(年産能力70万トン)に30億~40億台湾元(約110億~150億円)を投じてボトルネック除去を進める。年産能力は80万トンに拡大し、生産コストを30%低減できる見通しだ。22日付経済日報が報じた。

 林勝益・中美和董事長は、競争力を上げ、他社との差別化で生き残りを狙うと説明。PTAは主にペットボトルや紡織業の原料に使われるが、今後は新たな応用先を開発し、▽プラスチック▽高級塗料▽薄膜▽自動車タイヤのライニング──など高価格製品への参入に向け準備中と語った。

 なお、閉鎖する高雄工場の従業員約80人のうち一部は台中工場に配置転換するが、多くは人員削減の対象となる。