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カナダの反ダンピング関税問題、WTOに提訴


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2015年1月22日_記事番号:T00055048

カナダの反ダンピング関税問題、WTOに提訴

 経済部国際貿易局(国貿局)は21日、カナダが2012年から台湾の溶接炭素鋼鋼管に対して実施している54.2%の反ダンピング(不当廉売)関税措置は不当だとして、世界貿易機関(WTO)に提訴した。台湾が単独でWTOに提訴するのは初めて。4月に裁判の一審に当たる紛争処理小委員会(パネル)が設置され、年末または来年初めにも判断が下される見通しだ。22日付蘋果日報などが報じた。

 国貿局は昨年6月、カナダに交渉を申し入れたもののカナダがこれに応じなかったため、WTOへの提訴を決めた。

 国貿局の統計によると、11年のカナダへの溶接炭素鋼鋼管輸出額は1,900万米ドルに上ったが、12年は1,100万米ドル、13年は500万米ドルと反ダンピング措置以降激減している。

 なお、カナダは台湾メーカーの油井管(OCTG)、ねじとナットについてもダンピング調査を行っており、対カナダ輸出額への影響はそれぞれ500万米ドル、1,000万米ドルに上っている。