ニュース 社会 作成日:2015年1月23日_記事番号:T00055063
台湾で春節(旧正月、今年は2月19日)前夜に家族で食べる年越し料理、「年菜」と言えば、従来、肉や魚をふんだんに使ったメニューが主流となってきたが、今年はラード(豚脂)への飼料用油脂混入事件が社会を揺るがしたことや現在各地で鳥インフルエンザが拡大している影響で、「素食」と呼ばれる菜食用食材を使った年菜に人気が集まっている。
桃園市の南方荘園リゾートホテルも「ヘルシー」にこだわった年菜を発売している(中央社)
春節が約1カ月後に迫る中、大手紙、蘋果日報はこのほど、コンビニエンスストア、量販店、ホテル、インターネットショップが今年販売している年菜商品959件を対象にした「年菜コンテスト」を開催。審査の結果、OK超商(OKマート)などが販売する「天恩祥瑞素御宴」が素食の年菜としては史上初の総合チャンピオンに輝いた。また評価得点でも93点と過去最高をたたき出した。
「天恩祥瑞素御宴」は、▽油飯(台湾風おこわ)▽うなぎ風食材の甘酢がけ▽タラ風食材の炒めもの▽仏跳牆(つぼ入りスープ)──の4品で4人前990台湾元。審査員からは「食材の扱いが適切で、全ての品で味も良い。油飯は食感に優れ、仏跳牆に入った栗は柔らかい」と高い評価を受けた。
同商品を生産する天恩食品(嘉義県)の林靖権総経理は、素食が従来式の年菜に勝利したことについて「味、見栄え、食材の全てに細心の注意を払ったことが認められた」と喜びの声を上げた。
また台湾の素食は肉や魚の味、食感に似せた食材を使用することで知られるが、天恩食品の年菜はその違いが分からないほどそっくりに仕上げたことも好評を受けた一因とみられる。
同社はチャンピオンとなったことに加え、鳥インフルエンザ拡大の影響で今年の年菜の売上高は前年比30%成長すると見込んでいる。
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