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デルタ、産業用ロボット発表


ニュース 機械 作成日:2015年1月23日_記事番号:T00055081

デルタ、産業用ロボット発表

 台達電子工業(デルタ・エレクトロニクス)は22日、自社ブランドの産業用スカラロボット(水平多関節ロボット)を発表した。海英俊董事長は、当面のターゲットは電子機器の組み立てが多い中華圏で、既に1~2社から受注しており、今年の出荷目標は1,000台、来年は2,000台と語った。23日付工商時報などが報じた。


海董事長は、水平多関節ロボット1台で2〜3人の労働力に相当すると語った(デルタリリースより)

 同社の水平多関節ロボットは軽作業用で、現在の型番DRS40Lは4軸でアーム長400ミリメートル、荷重は最大3キログラム。日産能力が3倍向上し、労働力が60%削減できるとうたう。海董事長は、モーター、視覚センサーなど全て自社製、価格は他社の7~8割でコストパフォーマンスが高く、もし1米ドル=120円の円安になっても競争力があると説明した。

 同社は既に、自社の呉江工場(中国・江蘇省)と桃園工場で使用しており、今年は300~500台導入で労働力1%を代替できると見込む。海董事長は、水平多関節ロボットの単価20万~30万台湾元(約75万~110万円)は中国の人件費なら1年で回収できると語った。

 同社は、今後1~2軸の水平多関節ロボット、2016~17年に垂直多関節ロボットと水平・垂直多関節ロボットを加え、製品ラインアップを充実させる予定だ。

 同社は自動化の世界市場規模が今年の1,820億米ドルから24年に2,930億米ドルへと年平均成長率(CAGR)5%を予測している。