ニュース 社会 作成日:2015年1月27日_記事番号:T00055119
近年、相次いで新路線が開通し、利用客も増える一方の台北都市交通システム(MRT)では、新北市の淡水駅を除きコインロッカーを設置していない。このためMRTを利用してショッピングや夜市(ナイトマーケット)の散策に出かける場合、重い荷物を持ったまま歩き回らなければならず、「不便で疲れる」と不満の声が上がっている。
高雄市に住むある学生は、高雄ではショッピングに出かける際、買った物をMRTの駅に預け、そのまま別のエリアで荷物を持たずに買い物を続けることができると語る。しかし以前、台北に旅行に出かけ、士林夜市(ナイトマーケット)を散策しようと重い荷物を抱えたままMRT剣潭駅についたところ、構内や駅周辺にコインロッカーがないことが分かり、いったん台北駅まで荷物を預けに行くはめになったそうだ。
またワーキングホリデーで香港から台湾にやって来た女性は、大きくて重い荷物を抱えていたがMRT駅にロッカーが見つからなかったため、不安な気持ちを抑えつつ、やむなく駅の隅に荷物を置きっ放しにしたことがあるという。
MRT運営会社、台北捷運公司の楊秦恆・駅務処長はコインロッカーを設置していないことについて、「MRTの敷設が計画された当初、世界的に駅のコインロッカーに爆発物が仕掛けられるという事件が発生していたことから、安全を考慮して設置しないことを決めた」と説明。ただ、今後は需要に応じて松山駅、東門駅など利用者の多い駅で設置を検討すると語った。
台湾鉄路(台鉄)や台湾高速鉄路(高鉄)、高雄MRTでは、利用客の多い駅にはそのほとんどにコインロッカーが設置されている。台北MRTでも、多くの観光客が訪れる淡水駅で2013年8月に駅の外側にコインロッカーを設置したところ、平日でも使用率は70%に達し、休日は終日90%以上、ピーク時の正午〜午後7時は100%となっている。
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