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鴻海の業績見通し、外資証券会社の評価真っ二つ


ニュース 電子 作成日:2015年1月28日_記事番号:T00055164

鴻海の業績見通し、外資証券会社の評価真っ二つ

 鴻海科技集団(フォックスコン)の今後の業績見通しについて、外資系証券会社の見立てが強気と弱気の真っ二つに分かれている。12カ月後の目標株価も、最高125台湾元(約470円)、最低85元と大きく差が開いている。28日付経済日報が報じた。

 強気見通しを示しているのは、▽ドイツ証券▽クレディ・スイス証券▽聯昌証券▽メリルリンチ証券▽大和証券キャピタル・マーケッツ──。要因として▽アップルの調達先分散で、労働者需要の不確実性が薄まる▽ヒューレット・パッカード(HP)のサーバー事業が業績を刺激する▽為替変動や原料価格下落で、利益が出やすくなる──などを挙げた。ドイツ証券のアナリストは、新事業参入により、中長期的にアップルへの依存を緩和できると指摘した。

 一方、弱気な見方を示しているのは、▽バークレイズ・キャピタル証券▽UBS証券▽モルガン・スタンレー証券▽JPモルガン証券▽野村證券▽CLSA証券──。バークレイズ証券のアナリストは、アップルのスマートフォン、iPhoneの組み立ては和碩聯合科技(ペガトロン)が受注を増やしていると指摘した。アップルの調達先分散のほか、鴻海は通信、電気自動車(EV)、ロボットなど新事業に参入しているが、1~2年では利益が出ない恐れがあることが理由に挙げられた。