ニュース 電子 作成日:2015年1月28日_記事番号:T00055166
台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下のDRAMメーカー、華亜科技(イノテラ・メモリーズ)と南亜科技(ナンヤ・テクノロジー)は昨年、いずれも過去最高の純利益を達成した。両社が27日発表した自社決算によると、利益額はイノテラが529億1,300万台湾元(約2,000億円)、南亜科技が282億4,200万元。28日付工商時報などが報じた。
両社ともDRAM価格が高値圏で推移したことが追い風となった。また、イノテラは繰り延べ税金資産の計上や、全生産ラインが30ナノメートル製造プロセスに転換し、コストダウンを進めたことも要因だ。
今年のDRAM市場について高啓全イノテラ董事長は、第1四半期は非需要期の影響が出るが、第2四半期に持ち直し、下半期はDRAM価格の上昇もあり得ると指摘した。また、イノテラでは4月から20ナノプロセスでの量産を開始し、今年末には生産能力全体に占める割合が80%に達するとの見通しを示した。今年の設備投資額は500億元を予定している。
なお高董事長は、昨年の大幅黒字により、昨年末時点で創業以来の累計損失が3億9,000万元へと一気に圧縮できたことや、現金残高が370億元に達するなど業績が改善したことを踏まえ、減資を行い株主に資本金を還元することを検討中だと表明した。
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