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残業者への手当・代休支給、過去4年で最高に


ニュース その他分野 作成日:2015年1月29日_記事番号:T00055178

残業者への手当・代休支給、過去4年で最高に

 労働部が28日発表した昨年の労働者生活状況調査によると、2013年6月から昨年5月に残業勤務を行った労働者は全体の44.9%で、うち残業手当の支給や代休付与があったのは80.1%と、過去4年間で最高となった。残る19.9%は残業手当の支給や代休付与がなかったと答えた。

 残業手当の支給や代休付与がなかった理由は、「会社が裁量労働制の採用を告知している」が7.6%で最も多く、「責任感が強い・仕事が好きだから・残業を気に掛けていない・申請が面倒」が4.4%、「会社が残業手当支給や代休付与に応じない」が3.2%、「人事考課やボーナスへの影響、失業が恐い」が2.2%だった。

 業種別で残業勤務を行った労働者が多かったのは、「専門・科学・技術サービス業」の60.8%、「情報・通信メディア業」の59.0%、「運輸・倉庫業」の56.1%が上位を占めた。

 職種別では「専門職」が59.1%で最も多く、「技能関連職」が51.9%、「機械設備操作・組み立て職」が50.0%で続いた。

 一方、残業の影響について尋ねたところ、「残業は身心の健康に影響を与える」との回答は44.8%で、前年調査を3.7ポイント上回った。また、「残業は家庭生活に影響を与える」との回答は46.8%で、前年を1ポイント上回った。

 29日付工商時報によると、労働団体、台湾労工陣線の孫友聯秘書長は「残業手当支給や代休付与の割合が増えたのは、監督機関の積極的な労働検査とメディアの報道が関係している」と分析した。