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CPC、ベトナムに潤滑油工場設立へ【表】


ニュース 石油・化学 作成日:2015年1月29日_記事番号:T00055191

CPC、ベトナムに潤滑油工場設立へ【表】

 台湾中油(CPC)は28日、合興石化工業、和勝倉儲と合弁で、ベトナム南部のドンナイ省に潤滑油の生産販売会社、宏越を設立する協定書を交わした。来年末に完工、2017年に稼働予定だ。CPCが海外で潤滑油を生産するのは初となる。29日付経済日報などが報じた。

 宏越は、潤滑油の年産能力3万2,000キロリットルの計画。溶剤を輸入するため、溶剤の貯蔵施設15基(容量2万5,000キロリットル)、および3万トンクラスの貨物船対応の埠頭(ふとう)も建設する。

 投資額は15億7,900万台湾元(約60億円)。出資比率はCPCが4割、合興石化と和勝倉儲が各3割。2017年売上高は8億元、18年は10億元を見込む。

 潤滑油は主に自動車、バイク、船舶のエンジン向け。自社ブランドでベトナム市場に販売する他、CPCの国光牌、Mirageブランドの受託生産を行う計画だ。

 林聖忠CPC董事長は、ベトナム工場設置は関税減免が主な理由と説明した。これまでベトナム向け輸出は関税3.5%が課されたが、現地工場建設で製品の競争力が向上する。今後、東南アジア諸国連合(ASEAN)市場も視野に入れる。