ニュース 電子 作成日:2015年1月29日_記事番号:T00055194
華碩電脳(ASUS)の今年の展望について29日付電子時報は、▽パソコン、市場シェア・出荷におけるボトルネック▽タブレット端末、困難な利益計上▽スマートフォン、中国ブランドの急成長──などの課題に直面するとの見方を示している。
ASUSの発表によると、同社の2014年ノートPC出荷台数は約2,010万台で前年比130万台の増加を記録、デスクトップPCは約200万台で前年の2倍に成長した。
しかし市場調査会社、IDCの14年ブランド別PC出荷ランキングでは、変形可能なタブレット端末がノートPCの統計対象に含まれないことから、ASUSは5位圏外だ。今年も世界的にPC需要が伸び悩むとみられる中、同社はノート、デスクトップPCとも出荷成長のボトルネックに直面すると予想される。
タブレット端末についてASUSは、グーグルとの提携が終了したことにより成長が頭打ちとなり、さらに価格競争が激化したことで昨年の出荷台数は前年比200万台以上減少。1,000万台にも到達できず、目標未達成となった。
同社は今年、通話機能を備えたタブレット端末「Fonepad」の販売増が期待できる他、製品ラインアップを絞り込むことで1,200万台の出荷が見込めるとしているが、販売価格の引き上げが難しいことから利益計上は困難と業界関係者は指摘している。
またASUSが将来の成長のけん引役と期待するスマホ事業は昨年、低価格機種「ZenFone」の人気により出荷台数が800万台を突破。今年は1,600万台は確実と予測しており、さらに内部では3,000万台以上を目標に掲げているとの観測も出ている。
しかしスマホ市場では中国ブランドが急速な成長を見せており、特にASUSが当初、最大のライバルと見なしていた小米科技(小米、シャオミ)は昨年6,000万台の出荷を記録。既にASUSと比較できる存在ではなくなっている。
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