ニュース 社会 作成日:2015年1月30日_記事番号:T00055203
世論調査会社、台湾指標民調(TISR)が29日に発表した、主要政治家12人に対する好感度調査の結果によると、昨年12月の市長就任後、次々と市政改革を進め連日メディアに取り上げられている柯文哲・台北市長(無所属)は高い好感度を集めたものの2位となり、1位を陳菊・高雄市長(民進党)に譲った。なお、レームダック化の進む馬英九総統は最下位だった。
好感度1位の陳高雄市長(左)と2位の柯台北市長(右)は先日台北市政府で行われた記者会見にそろって出席していた(中央社)
同調査は今月26〜28日に全土20歳以上の市民を対象に電話アンケートを実施したもので、以下は▽3位、頼清徳台南市長(民進党)▽4位、王金平立法院長(国民党)▽5位、朱立倫新北市長(国民党主席)▽6位、蔡英文民進党主席▽7位、林佳龍台中市長(民進党)▽8位、郝龍斌・前台北市長(国民党)▽9位、鄭文燦桃園市長(民進党)▽10位、毛治国行政院長(国民党)▽11位、呉敦義副総統(国民党)──となった。
柯台北市長は就任後、前市長時代に決定されたプロジェクトについて問題点を指摘し、大規模な見直しを進めており、その手腕に市民は肯定的な評価を下している。
しかし、柯市長の進める市政改革や大型事業の見直しは、一部で反発も招いており、今月23日には市長室に何者かから「気を付けないと命を狙う」と告げる脅迫電話があった。また自身の施政を否定された格好となっている前市長の郝氏は先ごろ、柯市長に対し「前任者を踏みにじることで(自身の)市政に対する不理解を隠すべきではない」などと発言。攻撃を強めている。
しかし、今回の調査で柯市長に「好感を持つ」と答えた市民の比率は71.0%と郝氏の35.2%を大きく上回っており、現時点で世論は柯市長に味方しているようだ。
なお2016年の次期総統選に出馬するとの呼び声が高い朱国民党主席は、同党支持者のみの統計では圧倒的首位に立ったが、民進党候補としての出馬が確実となっている蔡英文主席は同党支持者の統計で陳高雄市長、柯台北市長、頼台南市長に次ぐ4位に終わった。
これについて高雄大学政治法律系の廖義銘教授は、好感度調査はメディアとの関係に大きく影響を受けると指摘。その上で蔡主席は最近メディアへの露出が少ないため順位が低かったと分析した。また有権者はその政治家が好きだからといって票を投じるとは限らず、今回の結果で次期総統選の結果を予測することは難しいと語った。
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