ニュース 電子 作成日:2015年1月30日_記事番号:T00055226
液晶パネル大手、友達光電(AUO)は29日、今年と来年の設備投資額は各400億台湾元(約1,500億円)と、昨年の170億元から倍増させると発表した。主に中部科学工業園区(中科)の第8.5世代パネル工場(台中市后里区)と中国・昆山市の第6世代低温ポリシリコン(LTPS)パネル工場の生産能力増強に充てる。30日付経済日報などが報じた。
后里工場では月産能力を2万5,000〜3万枚(ガラス基板投入ベース)増やして5%拡充する。后里工場は2016年から、昆山工場は同年下半期から生産能力が増える見通しだ。
また、AUOは大型パネルの出荷を増やす他、高技術や高利益率の製品も投入する計画だ。彭双浪(ポール・ポン)総経理は「最も稼ぐパネルメーカーになりたい」と語った。
14年純利益、過去6年の最高
AUOが同日発表した昨年の連結売上高は前年比2%減の4,081億8,000万元だった。純利益は180億6,000万元と前年の約4.2倍に増え、過去6年で最高となった。同社の黒字は2年連続。負債は昨年通年で420億2,000元減らし、負債比率は30.3%と過去4年の最低へと改善した。
昨年の10インチ以上の大型パネル出荷枚数は約1億1,692万枚で前年から横ばい、10インチ未満の中小型パネル出荷枚数は約1億7,071万枚で11.9%増加した。
AUOは、今年第1四半期の大型パネル出荷枚数は前期比5〜15%減少、平均単価は横ばい、中小型パネルは5〜10%減少、設備稼働率は横ばいと予想。彭総経理は、年次補修や春節(旧正月、今年は2月19日)による営業日の減少が出荷に響くが、製品構成を改善したことで平均単価は安定すると指摘した。今年は非需要期の第1四半期が業績の谷底で、以降は四半期ごとに成長が見込めると語った。
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