ニュース 社会 作成日:2015年2月3日_記事番号:T00055256
1月22日からフランスで開催された12〜14歳の国際テニス大会「Les Petits As」で台湾時間2日、男子シングルス決勝が行われ、台湾の曽俊欣くん(13)がロシアの選手を下して見事優勝を果たした。俊欣くんの両親は夜市(ナイトマーケット)で「糖葫蘆」(串刺しにしたトマトやイチゴをあめでくるんだ菓子)の屋台を営んでおり、「夜市の子が世界チャンピオンになった」と話題を集めている。
俊欣くん(左)は3日朝に凱旋(がいせん)帰台、ファンのサポートに謝意を示した。右は母親の蔡仲涵さん(3日=中央社)
新北市の永和楽華夜市で屋台を経営する両親の元に生まれた俊欣くんは幼稚園の時にテニスを始め、小学校1年生のとき、全土規模の大会に優勝するなど高い才能をうかがわせた。このため両親は彼がテニスに打ち込めるよう家計を切り詰めてサポートするようになったという。
「Les Petits As」は欧州で最高レベルのジュニア大会とされ、歴代チャンピオンに4大大会(グランドスラム)の史上最年少優勝記録を持つマイケル・チャンや現在世界ランク3位のラファエル・ナダルがいる他、先ごろの全豪オープンで決勝を戦ったノバク・ジョコビッチ(世界ランク1位)とアンディー・マリー(同4位)もかつて同大会で対戦している。
一流プレーヤへの登竜門とも言えるこの大会で俊欣くんは今回、わずか63分で勝利を決めた決勝を含め、6試合連続で2セットストレート勝ちと完璧な内容で優勝を勝ち取った。昨晩、屋台を開けていた母親の蔡仲涵さんの元に優勝の一報が届くと、客たちから一斉に「俊欣くんは台湾の光だ」と祝福の声が上がった。
今回の優勝で俊欣くんは未来のスター候補として一躍注目を浴びる存在となったが、トレーニングに必要な年間400万台湾元の他、世界各地の大会への出場にも高い費用がかかることが両親の悩みの種となっている。ただ幸いなことに、中華民国網球(テニス)協会の劉中興秘書長が2日、「台塑集団(台湾プラスチックグループ)がスポンサーとして俊欣くんを長期的に支援することが決まった」と表明。今後、成績に大きな変化がなければ毎年200万元以上の費用が提供されるという。
なお俊欣くんは現在、身長170センチメートル、体重50キログラムで、テニス選手としては体格に恵まれているとは言い難いが、彼を幼いころから見てきたという専門家は「俊欣くんには天賦の才能がある。俊欣くんが将来世界ランク100位以内に入ることは間違いない」と厚い期待を寄せている。
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