交通部観光局の謝謂君局長は３日、現在訪台中国人観光客に対し設けているツアー客（１日5,000人）、自由旅行客（4,000人）の受け入れ上限枠とは別に富裕層向けの高級ツアー客に対する枠を新たに設けることを明かした。早ければ４月末より実施し、初期計画では毎月5,000人の上限を予定している。中国人ツアーの品質向上が狙いだ。既存枠の受け入れ上限は変更しない。４日付経済日報などが報じた。
高級ツアーの認定基準は、▽宿泊ホテルは４つ星以上▽昼食、夕食代は１人当たり合計3,000台湾元（約１万1,000円）以上▽土産物屋などへの立ち寄りを組み込まず、買い物は自由時間を設ける▽移動の観光バスは出荷３年以内の新車を使用▽走行距離は１日500キロメートル以下▽ツアー料金の未収を防ぐため中国の旅行会社は出発前に台湾の旅行会社に料金の７割を先払いする──など。張錫聡・観光局副局長は、高級ツアーは台湾全土をめぐる通常のツアーと違い、テーマ性や地域性を持った行程になるとみている。
謝局長は、訪台中国人ビジネス客の１日当たり消費額は平均350米ドルだが、高級ツアー客はこれを上回ると予想した。これを受け、５つ星ホテルが最も恩恵を受けるとみられている。
