ニュース 電子 作成日:2015年2月4日_記事番号:T00055306
4日付電子時報によると、ファウンドリー最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は今年、同社が開発した統合ファンアウト型ウエハーレベルパッケージ(InFO-WLP)技術の導入を計画していたが、これを2016年に1年先送りするとの観測が出ている。同時期に見込まれる16ナノメートルFinFET(FF、立体構造トランジスタ)製造プロセスによる本格的な量産開始と足並みをそろえることで、ライバルのサムスン電子に打撃を与え、アップルの次々世代プロセッサー「A10」受注を狙う考えとされる。
TSMCは3次元IC(3DIC)分野において、まず2.5次元(2.5D)封止技術であるCoWoS(Chip on Wafer on Substrate)を導入したものの、コストの高さから採用はザイリンクスのみにとどまった。このため、20ナノ以降のプロセスに低コストなInFO-WLP技術を導入することで顧客の採用意欲を高める方針とされていた。
しかしアップルの次世代プロセッサー「A9」について、生産の大部分がサムスンに委託されるとの観測が出る中、TSMCはInFO-WLP技術と16ナノFinFETプロセスを一挙に打ち出すことで「A10」での受注奪還を目指すもようだ。
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