ニュース 自動車・二輪車 作成日:2015年2月4日_記事番号:T00055308
BMWの台湾総代理店、汎徳は3日、クロスオーバーSUV(スポーツ用多目的車)、新型「BMW X6」を発表した。入門モデルで366万台湾元(約1,370万円)と旧型より7万元(2%)安い。同社は、販売費などを差し引くと5%のユーロ安をほぼ完全に反映したと説明した。新車は値下げしないという欧州系高級輸入車業界の暗黙のルールを破り、首位のメルセデス・ベンツに挑む。4日付経済日報などが報じた。
新型「BMW X6」は5日発売。呉副総経理は、価格決定当時よりユーロ高に揺り戻したが、変更しないと述べた(BMWリリースより)
初代BMW X6は2008年に発売された。特定の顧客層をターゲットとし、年間販売台数は約600台にすぎないが、高級SUV市場の代表的存在のため、ブランドイメージや販売台数の向上につながり、他の欧州ブランドにプレッシャーを与えることは必至だ。
汎徳の呉漢明副総経理は、競合する直営店は本社の利益確保のため高い価格設定となるが、同社は総代理店なので販売台数を重視し、価格交渉に挑んでいると説明。これから発表する新車にも為替変動を反映させるほか、既存車種は6万~12万元相当の乙式自動車保険を贈呈し、実質的に反映すると語った。
呉副総経理はまた、BMWの新車登録台数は過去2カ月連続で2,000台を超えており、今年通年では前年の1万6,930台を1割以上上回ると予測。ベンツは昨年1万9,309台、今年2万台を目標としており、両ブランドの競争が激化すると語った。
直営2社、追随せず
ダイムラーの台湾子会社、台湾賓士(メルセデス・ベンツ台湾)は、直営だが本社の利益優先でないと強調。台湾市場の価格は6~8カ月前に本社と設定したもので、今すぐ値下げできないが、現在の為替レートは6~8カ月後に台湾に輸入する車両価格に反映すると指摘した。
今年1月から代理権を回収したフォルクスワーゲン(VW)は、今すぐ価格見直しはできず、早くても半年後の微調整だと指摘。現在の為替相場の水準がこのまま続けば、新車や新型車の発売時に価格を見直すかオプションを取り付けると説明した。
汎徳永業集団、来年上場へ
BMW、ミニを扱う汎徳、ポルシェ台湾総代理店の永業など7社を擁する汎徳永業集団は、来年の株式上場に向け準備中だ。自動車業界では6社目、純粋な自動車販売代理店としては初めての株式上場となる。
観測によると、同社は、興櫃市場(未公開株取引市場、グリーンシートに相当)を経ずに直接、株式を公開、上場する。資本金は10億元余りとされる。
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