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《復興機墜落事故》殉職の復興機機長、「台北を救った」と称賛


ニュース 運輸 作成日:2015年2月5日_記事番号:T00055333

《復興機墜落事故》殉職の復興機機長、「台北を救った」と称賛

 復興航空(トランスアジア航空)旅客機が4日、台北松山空港を離陸直後に基隆河に墜落した事故で、殉職した廖建宗機長(41)の瞬時の判断が多くの人の命を救ったと称賛する声がインターネット上にあふれている。もしビルや住宅地に突っ込めば、乗客乗員以外にも多数の死傷者が出る大惨事になった可能性が高い。5日付蘋果日報が報じた。


生前の廖機長。友人は「善良で素直な性格だった」とおえつを漏らした(4日=中央社)

 航空管制官との交信記録によると、離陸許可の通知の1分後には高度が低過ぎ、地上の障害物に接近しているとの音声警報「テレイン」が鳴り響き、2分後には緊急事態を告げる救難信号「メーデー」を発していた。

 事故の生存者の家族によると、離陸30秒後にはエンジンが停止し、機体が左に傾いていたが、機長の頑張りが感じられ、高度がやや上がったもののすぐに墜落、気付けば川の中だったという。

 ベテラン操縦士は、台北市には高層ビルが多く、基隆河を目指すのは難易度が高いと指摘。残念ながら角度が大き過ぎて失速、墜落してしまったが、「よくやった」と語った。

 廖機長は総飛行時間4,914時間、事故機となったATR72型旅客機は3,400時間。空軍や中華航空(チャイナエアライン)での経歴がある。南投県の夜市(ナイトマーケット)で衣料を販売する両親に弟とともに育てられた。既婚で9歳の息子がいる。