ニュース 社会 作成日:2015年2月6日_記事番号:T00055335
復興航空(トランスアジア航空)の旅客機墜落事故で墜落直前に高架道路を走行中、事故機と接触したタクシーの運転手が事故直後にタクシー会社に救援を求める連絡を行ったが、「飛行機とぶつかった」という報告をすぐには信じてもらえず、「ラジコン機じゃないのか」と問いただされていたことが明らかになった。
事故に遭ったタクシー運転手の周錫東さんが勤めるタクシー会社、皇冠大車隊が5日に公開した当時の通話記録によると、事故直後、同社の配車センターに電話連絡した周さんは取り乱した声で「客を乗せて高架道路を走っていたら、飛行機が落ちてきてぶつかった」と説明した。
連絡を受けた女性職員もこれを聞いて驚き、言葉を詰まらせつつ「ちょっと待ってください」と告げ、男性上司に電話を転送した。この上司も周さんの話がにわかには信じられなかったようで、「ラジコンの飛行機だろう?」と2度確認。周さんが「ラジコンじゃない。人間の運転する小型飛行機で基隆河に落ちた。車がつぶれてしまった。救急車を呼んでくれ」と叫ぶのを聞いてようやく上司は事態の深刻さを認識し、消防署と警察署に通報した。
周さんとタクシー会社とのやりとりについてインターネット上では、連絡を受けた配車センターの職員が「うそをつくな、ばか」などと周さんを罵ったとのデマが流れた。これを信じたユーザーから、会社の対応を不適当だと批判する声が数多く上がっている。このため皇冠大車隊はデマによって企業のイメージが損なわれることを懸念し、当時の通話記録の公開に踏み切った。
なお1.5メートル先を走行していれば直撃を受けたとされる同タクシーについては、英デイリー・ミラー紙が5日、「世界で最も幸運なタクシー」として1面で報じたが、接触による破損状況が深刻で廃車となる見通しだ。しかし、皇冠大車隊にはこの「奇跡の車」を購入したいという連絡も市民から寄せられているそうだ。
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