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恒春半島にシカ生息エリア設置、奈良公園をモデルに


ニュース 社会 作成日:2015年2月6日_記事番号:T00055339

恒春半島にシカ生息エリア設置、奈良公園をモデルに

 台湾最南端に位置する恒春半島に、野生のシカ、台湾梅花鹿(台湾固有亜種)を放す特定エリアが設けられる。奈良公園に倣い、自然保護と観光振興を両立するエコツーリズムを目指す。6日付蘋果日報が報じた。

 台湾梅花鹿は、墾丁国家公園管理処の保護を受け、天敵もいないことから、2,000頭まで激増した。屏東県満州郷の農家は、台湾梅花鹿が農作物の芽を食べてしまうので、深刻な被害が出ていると訴えている。これを受け、墾丁国家公園管理処は先日、台湾梅花鹿を捕獲して満州郷が準備する20ヘクタールの草地に放すことを決定した。また、農作物を守るための柵を設置する他、野生の台湾梅花鹿に対して1~2年の効果がある避妊薬を注射する。

 屏東科技大学の野生動物保育研究所の裴家騏教授は、奈良公園は100年以上の歴史があり、ヒトと動物に共通する疾病の問題などを克服しており、恒春半島のシカ生息エリアも長期的な計画が必要だと述べた。