ニュース 社会 作成日:2015年2月9日_記事番号:T00055366
復興航空(トランスアジア航空)の旅客機墜落事故で7日、行方不明となっていた客室乗務員の葉家菁さん(27)が、基隆河の川底から遺体となって発見された。彼女は人気ロックバンド「五月天(メイデイ)」の熱心なファンで、ネットを通じてこれを知った同バンドボーカルの阿信が「君の帰りを待っている」などとコメントした直後の発見だった。
家菁さんの遺体は8日、実家がある台南市に運ばれた(8日=中央社)
家菁さんの中学時代の同級生によると、当時から彼女は熱烈なメイデイファンとして知られていたという。そんな彼女が今回の事故に巻き込まれ、人命救助のタイムリミットとされる事故発生から72時間を過ぎても行方不明のままとなっていることに心を痛めていた同級生は7日、ネット上の掲示板に「阿信に彼女のために祈ってほしい」と書き込んだ。
するとこの情報を知った阿信が同日午後3時24分、「親愛なる家菁、君のために祈る、君を愛する全ての人とともに帰りを待っている」と自ら返信コメントを寄せた。
そして阿信がコメントを書き込んだほぼ同時刻に捜査隊員が家菁さんの遺体を発見したことが伝えられると、ネットユーザーからは「呼び掛けが聞こえたようだ。彼女にとって人生最後の贈り物となった」と、家菁さんの死を悼み、阿信に感謝する声が上がった。
捜査隊員は家菁さんの遺体発見が遅れたことについて、「まるで彼女は、全ての乗客が発見されるまで持ち場にとどまろうとしていたかのようだ」と語っている。
なお家菁さんは昨年7月、澎湖で起きた復興機墜落事故で、姉妹のように仲が良かった同僚の呉姿瑩さん(当時23)を亡くした後、彼女の両親が立ち直れるよう親身になって支えてきた。このため家菁さんを自分の娘のように思っていたという姿瑩さんの父親は「7カ月の間に娘を2人も失った」と嘆き、「彼ら(復興航空)が憎い」と怒りを吐き出した。
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