ニュース 社会 作成日:2015年2月9日_記事番号:T00055370
昨年12月25日に行われた台南市議会議長選挙をめぐる贈収賄疑惑について捜査を進めていた台南地方検察署は8日午後3時すぎ、中国・アモイへ向けて出境しようとしていた李全教・同市議会議長(55、国民党)を台南空港で拘束。同日午後5時から事情聴取が行われ、きょう(9日)午前7時ごろ、検察は李議長および賄賂を受け取った疑いのある市議ら3人の勾留を裁判所に請求した。9日付蘋果日報などが報じた。
逃亡を図ろうとした李議長。インターネット上などでは「捜査が遅すぎる」と検察を批判する声も上がっている(中央社)
李議長は昨年11月末に行われた統一地方選挙で台南市議に当選した後、市議会議長に選出されるよう1人当たり1,000万台湾元(約3,800万円)の賄賂を複数の市議に送ったとされる。台南市議会は現在、全57議席のうち国民党は16議席にとどまっているにもかかわらず李議長は29票を得て議長に当選しており、贈収賄の疑いがあるとみられていた。なお賄賂を受け取った市議の中には民進党の5人も含まれているとされ、同党は昨年末に5人の党籍を剝奪している。
今回の疑惑を受けて頼清徳台南市長(民進党)は「民主の看板を掲げる台南にとって恥ずべきこと」と語り、1月6日に初召集された議会を「議長の不正疑惑が晴れるまで出席できない」としてボイコットした。
なお李議長については市議会議員選挙の際にも、票の獲得のため1世帯当たり5,000元の賄賂を送ったとして選挙対策本部の総幹事ら5人が逮捕、起訴された。
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