ニュース 政治 作成日:2015年2月9日_記事番号:T00055372
来年の総統選挙に野党民進党から蔡英文主席の出馬が確定的となる中、与党国民党の一部の立法委員が、春節(旧正月、今年は2月19日)明けに朱立倫主席を総統候補として担ぎ上げる動きを見せるもようだ。9日付聯合報などが報じた。
国民党に他に有力なスター政治家がいないため、朱主席(前右)以外の候補者では事実上の不戦敗になってしまうとの懸念が党内にある(中央社)
同党の呉育昇立法委員は、民意の風向きを見る限り、総統選で民進党候補に対抗できるのは朱主席だけだと述べた。国民党立法委員には、世論調査で泛藍(汎国民党陣営)で最も支持率が高い朱主席を総統候補として擁立することで、来年1月に予定される次期立法委員選挙を有利に戦いたいとの狙いがある。
朱主席とペアを組む副総統候補としては王金平立法院長の名前が上がっている。国民党立法院党団(議員団)は春節明けに食事会を予定しており、朱・王ペアを担ぎ上げる場になるのか注目される。
ただ、朱主席は新北市長に再選したばかりで、国民党主席に立候補する際に総統選には出馬しないと表明した。朱主席が現職市長として総統選に出馬すれば野党から批判される一方、市長を辞任して出馬したとしても、当選できなければ国民党は6直轄市全てで首長のポストを失う可能性がある。このため、朱主席が立法委員らのみこしに乗ることはないとの観測も出ている。
なお、聯合報がこのほど行ったアンケート調査によると、来年の総統選で民進党が政権に復帰するとの予測は65%で、国民党の政権維持予測の10%に大差を付けた。泛藍支持者でも59%が政権を明け渡すと予想している。
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