ニュース 金融 作成日:2015年2月9日_記事番号:T00055374
中国人旅行客の増加に伴い、台湾では中国系デビット・クレジットカード「銀聯カード」による消費が増え続けているが、台湾銀行業界幹部は、銀聯カードによる消費額のうち少なくとも5%は電話詐欺など犯罪で得た資金のマネーロンダリング(資金洗浄)に使われているとの見方を示した。8日付聯合報が伝えた。
台湾での銀聯カードによる消費額は昨年、374億人民元(約7,100億円)に達し、前年比で38.5%の高い伸びを示した。
業界幹部は「台湾政府が銀聯カードの台湾での使用を解禁して以降、銀聯カードを利用した犯罪行為が深刻化している」と述べ、昨年は消費額全体の5%に当たる93億5,000万台湾元(約350億円)が犯罪と関連する資金だったと試算した。
背景には中国が海外送金を厳しく規制しているため、銀聯カードによる高級品購入やキャッシングが犯罪で得た資金を台湾に持ち込むルートとして利用されている格好だ。
銀行関係者は「電話詐欺グループは既に拠点を中国に移し、台湾よりも警戒心が弱い中国でもうけている。詐欺グループは犯罪で得た資金を中国で使う以外に台湾で不動産を購入したり、株式を購入したりしている」と指摘した。
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