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台北ドームの樹木移転問題で衝突、許可取り消し


ニュース 建設 作成日:2015年2月9日_記事番号:T00055378

台北ドームの樹木移転問題で衝突、許可取り消し

 台北市の松山たばこ工場跡地での台北文化体育園区(通称・台北ドーム)建設現場で6日未明、事業者の遠雄企業団(ファーグローリー・グループ)が周辺樹木の移転を強行しようとしたところ、環境保護団体と小競り合いになり、台北市政府は遠雄に対する樹木移転の許可書を取り消した。7日付蘋果日報が伝えた。


柯台北市長は6日、メディアに台北ドームの進ちょくを問われ、「遠雄は大きなストレスだ」と話した(6日=中央社)

 遠雄側は台北市政府から1月22日付で樹木移転の許可書を取得していると主張した。しかし、復興航空(トランスアジア航空)機墜落事故の救助作業が続く中で、遠雄側がどさくさ紛れに樹木移転を強行したことも市政府や環境団体の心証を損ねた。

 柯文哲台北市長は「他人の困難に乗じた行為だ」と遠雄を厳しく批判。鄧家基副市長は樹木移転の許可書を取り消し、遠雄の趙藤雄董事長に直接交渉への出頭を求めた。

 台北ドームをめぐっては、避難路の確保についても、市側と遠雄の対立が深まっており、柯市長は6日、「避難計画に商業施設部分が含まれておらず、このまま建設を続行すれば問題が生じる」として、遠雄に2週間以内に施設全体の避難計画を提出するよう要求した。

 台北ドームは2017年の台北ユニバーシアードの競技会場となることが予定されているが、柯市長は「最悪の場合、ユニバの開会式、閉会式の会場を台北体育館(台北市南京東路)に変更することも想定している」と述べた。