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遠東航空、格安券買い戻しで経営悪化か


ニュース 運輸 作成日:2008年2月18日_記事番号:T00005538

遠東航空、格安券買い戻しで経営悪化か

 
 会社更生手続きに入った遠東航空(ファーイースタン・エア・トランスポート)をめぐり、格安で卸した航空券を特定の利益集団から高値で買い戻していたことが経営悪化の原因だった可能性が浮上した。同社幹部が利益集団と共謀し、会社側に買い戻しに応じるよう圧力をかけていた疑いがあるという。告発を受けた交通部民用航空局などは昨年調査を行ったが、その時点では違法性はないと判断していた。17日付自由時報が伝えた。

 同社の広報担当者は、マスコミから名指しされた幹部が以前在職していたことは認めたが、航空券の買い戻し行為に関しては、「聞いたことはない」と否定した。

 報道によると、利益集団は遠東航空から正規運賃の30~40%という低価格で航空券を仕入れた後、関係が深い遠東航空幹部を通じ、同社に高値で買い戻しを強要し、一部を同社カウンターで販売させていた。搭乗率が落ち込むと、利益集団だけが儲かり、同社の損失が拡大する構図だったという。

 この利益集団は、2000年に撤退した瑞聯航空(ユーランド・エアラインズ)からも同様の手口で利益を上げていたとされる。問題の遠東航空幹部は当局による調査が始まる以前に経営から退き、利益集団も手を引いたとされる。