ニュース 社会 作成日:2015年2月10日_記事番号:T00055391
復興航空(トランスアジア航空)の旅客機墜落事故発生から7日目となる現在も、依然乗客3人が行方不明のままとなっており、大勢の人員を投入して川の中での捜索活動が続けられている。事故以降寒い日が続いており、約100人のダイバーのうち、40人以上が風邪をひくなど深刻な体調不良に陥っている。
暖を取るダイバーら。きょうも懸命な捜索活動が続けられている(9日=中央社)
事故機が墜落した台北市の基隆河の現場は9日、気温9度と冷え込み、さらに水温は2〜3度まで低下した。岸辺では行方不明者の1人、中国籍の張暁浜さんの家族が涙ながらに「早く上がって来て。一緒に帰ろう」などと悲痛な声を上げた。
これを見たダイバーたちは「自分も家族を持つ身としてそのつらさは分かる」と語り、不満も見せず全力で捜索に当たっている。しかし、体温の低下は深刻で、作業を中断して岸に上がったダイバーは体を温めるため、しょうが茶を飲もうとコップを手にするものの、手の震えから半分以上がこぼれてしまうという。
厳しい寒さのため、ダイバーが川底で作業できる時間が目に見えて短くなっている上、風邪や嘔吐、下痢などの体調不良を訴える者も相次いでおり、捜索活動に支障が出ているようだ。
なお、捜索本部には毛布や火鉢、簡易式の温水シャワー室などが設置されている他、市民からコーヒー、温かいおかゆなどの差し入れが届けられているそうだ。
天気予報によると、あす(11日)以降もしばらく寒い日が続く見通しだが、冷たい水に漬かったままとみられる行方不明者、岸辺に立ち続ける家族もさることながら、ダイバーたちのためにも早期発見を願うばかりだ。
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