ニュース 政治 作成日:2015年2月12日_記事番号:T00055452
行政院大陸委員会(陸委会)の王郁琦主任委員(主委)が10日辞意を表明したことを受け、米国在台協会(AIT)の理事を務める台湾問題専門家のデビッド・ブラウン氏は、後任に誰が就いても中台関係の停滞は続くとの見方を示した。12日付聯合報などが報じた。
王主委の進退は12日中にも決まる見通しだ(中央社)
ブラウン氏は、中台関係の進展を阻む構造的な問題は、中台経済政策の関連法案審議で与野党が対立を続ける立法院にあると指摘。与野党が協力してこそ台湾は前に進めるが、来年に立法委員選挙と総統選挙を控える中では期待できないと述べた。
一方、中国・国務院台湾事務弁公室(国台弁)の馬暁光報道官は11日、台湾の人事異動についてコメントしないと前置きした上で、中台の対話メカニズムは人事異動の影響を受けず、先日延期された張志軍国台弁主任による金門県訪問について協議を続けたいと述べた。
また馬報道官は、陸委会と国台弁による事務所相互設置問題も含め、中台間の各議題については王主委の辞意表明後も協議を続けていると明かした。
なお総統府は同日、馬英九総統は王主委の引き留めを図っており、まだ辞任を承認していないと説明した。ただ王主委は辞任の意思が強いようで、政府上層部によると、馬総統は既に夏立言・国防部副部長に意向を打診しており、もし王主委を引き留められなければ、夏副部長が後任に就くとみられている。
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