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ホンダ、台湾バイク市場に再参入


ニュース 自動車・二輪車 作成日:2015年2月12日_記事番号:T00055474

ホンダ、台湾バイク市場に再参入

 ホンダが11日、台湾大型バイク市場への再参入を表明した。台北、桃園、台中、高雄の4カ所に販売拠点を設け、4月中旬の販売開始を予定しており、初年度の販売目標は1,200台、シェア15%獲得を狙う。12日付蘋果日報などが報じた。


牧野董事長は、台湾はホンダが初めて提携した外国であり、再参入は意義深いと語った(ホンダ台湾リリースより)

 同社は台湾バイク大手の光陽工業(KYMCO)、三陽工業(SYM)との技術提携解消後、台湾バイク市場から撤退していた。今回再参入を決めた要因について牧野朗・ホンダ台湾董事長は、台湾はバイクの保有者が1.7人に1人と世界有数の高い割合であることや、2012年に一部快速道路で排気量250~550cc車の走行が解禁されて以来、大型バイク市場は年成長率30%の拡大を続けていること、並行輸入などによるホンダの輸入車市場シェアは13%で累計台数は7,000台に上ることなど、台湾市場を好感していることを挙げた。なお、大型バイクの14年新車登録台数は1万7,000台。

アフターサービス充実へ

 ホンダ台湾は同日の記者会見で、主要車種と位置付ける「CB1100 EX」(排気量1,140cc)を披露した。初期は輸入車を中心に販売する他、関連アクセサリーも取り扱う。またこれまで正規販売店がなかったことから、ライダーはメンテナンスや修理などで問題を抱えていたが、4カ所の販売拠点で最新の技術、部品を提供するなど環境を整え、顧客の期待に応えたいとしている。この他、安全運転の訓練や保険、事故などでの救援サービス、イベントなどを通じ、ブランド力強化と知名度上昇を図る。既に予約問い合わせの電話が相次いでおり、目標の1,200台達成は難しくないとみられる。

 なお、台湾メーカーも大型バイク市場に注力しており、KYMCOは川崎重工業(カワサキ)の代理販売以外に自社ブランドを相次いで投入している。

自動車は年間3.2万台目標

 一方、今年の自動車市場について牧野董事長は、新車登録台数は41万台で前年の42万3,829台を割り込むと予測したが、同社は前年比3割増の3万2,000台と強気の目標を掲げた。

 ホンダ台湾は円安の恩恵を受け、コスト競争力が高まっており、輸入車のラインアップを強化するもようだ。7人乗りの上級ミニバン、「オデッセイ」を上半期にも台湾市場に投入する予定で、人気を博すトヨタのミニバン「シエナ」、「プレビア(日本名:エスティマ)」に対抗する。一方、台湾生産車では特別仕様車や、マイナーチェンジなどで商品力強化を図るとみられている。 

【図】