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黄世銘元検察総長に懲役1年3月、実刑は回避


ニュース 社会 作成日:2015年2月13日_記事番号:T00055476

黄世銘元検察総長に懲役1年3月、実刑は回避

 王金平立法院長らによる検察幹部への圧力疑惑の捜査に関連し、機密漏えいの罪で起訴された元検察総長、黄世銘被告に対する控訴審の判決公判が12日、台湾高等法院で開かれ、黄被告には懲役1年3月の判決が下された。13日付自由時報が報じた。


台湾高等法院は、黄被告の機密漏えいは幅広い範囲にわたったと指摘した(12日=中央社)

 ただ、量刑を構成する通信保障監察法違反など3つの罪に対する判決はそれぞれ6カ月以下であることから、罰金45万台湾元(約170万円)の支払いで刑執行に代えることが認められた。いずれも二審制の対象となる刑罰に当たることから判決が確定した。

 黄被告は最高法院検察署(高検署)特別偵査組による捜査が完了する以前の2013年9月、事件と直接関係がない馬英九総統、江宜樺前行政院長に捜査内容を報告していたとして、起訴されていた。

 判決は黄被告が「捜査非公開の原則を知りながら法を犯した」とした上で、「捜査完了前に総統や行政院長に報告を行うことが不文律の慣例で、国家に対する忠誠に合致していたとしても、司法の独立をおとしめ、司法の威信を破壊する行為に当たる」と指摘した。

 黄被告は判決に納得せず、「事実と著しくかけ離れた判決は受け入れられない。自分は不正を暴く側であり、歴史が私の潔白と公正を証明してくれると確信している」との声明を発表した。