ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

台プラ、寧波石化プラント計画が頓挫


ニュース 石油・化学 作成日:2008年2月18日_記事番号:T00005548

台プラ、寧波石化プラント計画が頓挫


 台塑集団(台湾プラスチックグループ)が3年をかけて中国浙江省寧波市北崙石油化学区で進めてきた石化プラント計画(大エチレン計画)は、当面中止されることが決まったようだ。同計画は、中国政府のエネルギー戦略に絡んでいて、いまだ環境評価を通過できず、加えて同国での新税制と労働合同法(労働契約法)の施行によりコストが上昇していることから、台プラはこのほど、寧波の駐在幹部20~30人の台湾呼び戻しを相次いで決定した。5月末までに計画に大きな進展がなければ「台塑寧波総管理処」を閉鎖し、台湾の総本部が同計画を掌握することになる。18日付蘋果日報が報じた。

 台プラ幹部は同管理処の閉鎖について、現段階で寧波にそれほど人材が必要ではなくなったためで、同グループが「大エチレン計画」を放棄することを意味するものではなく、「必要があれば即、再設置する」と語っている。

 しかし同管理処の閉鎖は、台プラの中国事業の垂直統合がストップすること、および同石化プラント計画の頓挫を意味し、同グループは今後、人件費の安いベトナムで石油精製所設立と石化プラント計画を積極的に進めるとみられる。