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天然ガス輸入、代理輸入制度で新規参入促進


ニュース その他製造 作成日:2008年2月18日_記事番号:T00005549

天然ガス輸入、代理輸入制度で新規参入促進

 
 経済部の葉恵青エネルギー局長は17日、台湾中油が独占している天然ガス輸入への新規参入を促すため、輸入業者が同社に輸入を委託する代理輸入方式で市場開放を進めることを計画していると語った。同方針は近く立法院に提出される天然ガス事業法案に盛り込まれる見通しだ。18日付経済日報が伝えた。

 現行法令では、天然ガス輸入業者は貯蔵設備を備えていることが条件となっている。天然ガスの陸揚げ、貯蔵設備の建造には数十億台湾元もの設備投資が必要で、台湾中油以外の企業の参入は事実上困難な状況だった。このため、代理輸入方式の導入で、市場開放を模索することになった。

 経済部関係者は「台湾中油の貯蔵輸送設備を開放し、天然ガス市場の自由化を図るとともに、エネルギー輸入の多元化を進めるのが目的だ」と述べた。今後は台湾中油側との交渉が必要となるが、同社にとっては収益源を奪われるだけに反発も予想される。

 台湾中油は現在、台中県と南部の高雄県永安に天然ガス陸揚げ施設を保有しており、年間輸入量は500万トンに達する。