ニュース 石油・化学 作成日:2015年2月24日_記事番号:T00055519
米国におけるシェールガスの採掘技術に大きな進展がみられて以降、同国では石油化学関連の労働力不足が深刻化しており、台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下、台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)の出資する台塑USAがテキサス州で計画しているエタン分解プラント(OL−3)の完工時期が当初予定の2017年第4四半期から18年第1四半期にずれ込む見通しだ。22日付経済日報が報じた。
台塑によると、世界の大手石化メーカーは現在、シェールガスを原料とするエタン分解プラントの建設を積極化しており、今後1,000万トンを超える生産能力が新たに加わる見込みとなっている。しかし、過去30年にわたり大規模なプラント建設がなかった米国では深刻な労働力不足に陥っており、これに伴いOL−3の完工も遅れる可能性が高まっている。
台塑では当初、米国でOL−3と同プラントから原料供給を受ける高密度ポリエチレン(HDPE)工場を同時に稼働させる計画だったが、OL−3の完工が遅れればHDPE工場は外部から原料を調達せざるを得なくなり、競争力が低下すると指摘されている。
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