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金門島で中台首脳会談、昨年に構想か


ニュース 政治 作成日:2015年2月25日_記事番号:T00055530

金門島で中台首脳会談、昨年に構想か

 中国への機密漏えい疑惑で捜査を受けながらも不起訴処分が決定した張顕耀・前行政院大陸委員会(陸委会)副主任委員が取り調べの過程で、馬英九総統と中国の習近平国家主席の会談構想が存在したことに言及したとみられることが25日付自由時報の報道で分かった。


馬総統と習主席の会談構想が立ち消えになった要因に、昨春のヒマワリ学生運動を挙げる見方もある(24日=中央社)

 それによると、中台は当初、1958年の金門砲戦(823砲戦)を記念する昨年の「823砲戦56周年記念日」に合わせ、馬総統と習主席が金門島で会談することで調整を進めていたとされる。台湾側では馬総統の演説原稿の起草作業も始まり、習主席には記念品として金門島特産の「砲弾包丁」を贈ることも決まっていたという。

 台湾側としては、昨年11月に北京で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議での会談実現を希望していたが、中国側は国際会議での会談は台湾を国家として認めることになるとして拒否。台湾側は代案として、金門での会談を中国側に働き掛けていたもようだ。しかし、会談構想は大詰めで中米台の複雑な関係などから実現しなかったとされる。

 総統府関係者は「検察の取り調べ内容は機密なので、内容を承知しておらず、コメントできない」と述べた。

 陸委会は「APECでの会談が好ましいと考えており、代案はない」と強調した。