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夜勤中に間食の警官に訓告処分、ネット批判で撤回


ニュース 社会 作成日:2015年2月26日_記事番号:T00055555

夜勤中に間食の警官に訓告処分、ネット批判で撤回

 新北市の派出所で先月、夜勤に就いていた男性警察官(22)が、スナック菓子を広げて間食していたところを監督役に見つかり、訓告処分を受けた。しかし、これに対しインターネットユーザーから「厳し過ぎる」との批判が寄せられた結果、処分が撤回されたことが明らかとなった。

 この警察官は新北市永和警分局・永和派出所に勤務しており、1月30日の午前4時〜6時の当直勤務の際、小腹がすき、疲れも感じていたことから、気力を回復しようとスナック菓子を執務用のカウンターに広げた。しかし、ちょうどその時、警察官の勤務状況を監督する部門「督察組」の組長が同派出所に入ってきたため、警察官はあわてて菓子袋をカウンターの下に隠そうとしたものの時既に遅く、督察組長に見とがめられ訓告処分を受けてしまった。

 しかしこの情報が25日、フェイスブック上の警察に対する批判や不満を書き込むファンページ「靠北警察」で明らかにされるや、「深夜勤務に疲れた警察官がちょっとした物を口に入れて体力を補充することがそれほど悪いことか」などと処分に「やり過ぎ」との声が上がった。

 同ページには警察官と思われるユーザーからも「内部でこんなことを大げさに扱うから、『警察官が弁当を食べていた』『あくびをしていた』『笑っていた』とむやみに告発する市民が増えるわけだ」などと批判する書き込みが見られた。また「これを教訓に今度からは督察組長にも『おすそわけ』したほうが良い」と同僚に呼び掛け、処分をやゆするコメントも上がった。

 これを受けて永和警分局は同日、処分を撤回し、督察組に対しては「警察官の士気を高めるような指導方法を求める」と表明。新北市警察局も「スナック菓子を食べたことは服務規程には反するが、口頭での忠告が妥当」との見解を示した。警察官の間食に対する処分には賛否両論があろうが、お堅い警察組織もネット世論で動く時代になっているようだ。