ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）の株価は25日終値で前日より3.5台湾元（2.3%）高の154.5元（約580円）を付け、過去14年８カ月で最高となった。これにより時価総額は４兆60億元と初めて４兆元を突破し、台湾の上場企業として史上最高となった。26日付工商時報などが報じた。
ＴＳＭＣ株は春節（旧正月、今年は２月19日）連休明けの24〜25日で計３万3,515枚（１枚＝1,000株）の買い越しとなった。▽10ナノメートル製造プロセスの試験生産に道筋が付いたこと▽業績好調継続▽今年の現金配当を1997年以来最高の１株当たり4.5元に引き上げたこと──が好感され、外資が買い増した。外資のＴＳＭＣ株持ち株比率は78.18%と過去最高となった。
ＴＳＭＣの時価総額は米ドルに換算すると約1,270億米ドルで、世界の上場企業の中で56位。サムスン電子は28位（約1,849億米ドル）、インテルは40位（約1,630億米ドル）だ。
統一証券投資顧問の黎方国董事長は、半導体産業の見通し、ＴＳＭＣの優れた企業統治、技術競争力から判断して、今後も株価上昇が期待できると話した。
