ニュース 社会 作成日:2015年3月2日_記事番号:T00055589
柯文哲台北市長は1日、母校の国立新竹高級中学(高校)の同窓会に出席し、228事件記念日を前後して毎年、蒋介石元総統の銅像を損壊する騒ぎが起きていることについて、「われわれは歴史を乗り越えることができる」と述べ、自制を呼び掛けた。2日付自由時報が伝えた。
柯市長は「歴史に支配されては主体的な生き方ができない」と訴えた(1日=中央社)
柯市長は「歴史は歴史として捉えるべきだ。昔他人に思想を押し付けられたことが嫌ならば、そういう態度で他人に臨むべきではない」と銅像損壊を批判した上で、「(銅像の存在は)精神的な屈服ではない。われわれは歴史を乗り越えることができる」と述べ、自らも蒋元総統の銅像撤去を進める考えはないことを表明した。
柯市長はまた、外省人と本省人の溝がまだ存在する台湾社会の現状を念頭に、「皆には異なる過去があるが、共通の現在と未来がある。互いに異なる過去を尊重し合うことが第一歩だ」と呼び掛けた。
今年の228記念日にも、各地で蒋元総統の銅像が汚損される騒動が相次いだ。台北市の中正紀念堂では、蒋介石像に墨汁入りの水風船や卵が投げ付けられ、2人が逮捕された。
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