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テレビ用パネル、韓国ブランドが発注削減


ニュース 電子 作成日:2015年3月2日_記事番号:T00055601

テレビ用パネル、韓国ブランドが発注削減

 2日付工商時報がサプライチェーンの観測を基に報じたところによると、韓国の液晶テレビブランド大手、サムスン電子とLGエレクトロニクスが液晶パネルの在庫調整を図るため、2月下旬から3月のパネル発注を5~10%下方修正するようだ。第2四半期は10%以上の下方修正も予測され、価格下落圧力が強まり、パネルメーカーの利益に打撃を与えそうだ。

 市場調査会社のIHSディスプレイサーチは、昨年第2四半期から液晶パネルの在庫水準がやや高い上、昨年4月からテレビ用パネル価格が大きく上昇し、テレビの利益を圧迫しているため、サムスンとLGはパネル在庫の調整で価格を引き下げる狙いと分析した。サムスンは昨年第4四半期の液晶テレビ部門の営業利益率が1.3%と例年の平均3~5%を大きく下回り、LGは損益均衡がやっとだったという。

 なお、IHSディスプレイサーチによると、3月の32~55インチのパネル価格は軒並み1~2米ドルの下落に転じた。サムスンディスプレイ、LGディスプレイ(LGD)や、中国メーカーの第8.5世代工場稼働で、今後パネル供給量は増加し、第3四半期まで価格下落が続く見通しだ。