ＩＣ設計大手、聯発科技（メディアテック）の謝清江総経理は工商時報とのインタビューで、下半期に車両間通信ネットワーク市場へ参入し、自動車向けプロセッサーを発売するとの方針を表明した。３日付工商時報が報じた。
車両間通信ネットワーク市場は無線通信分野においてスマートフォンに続く重要市場と目されており、謝総経理は「当社は必ず参入する」と強調。参入障壁の比較的高い先進運転支援システム「ＡＤＡＳ（エーダス）」向けチップや、第４世代移動通信規格（４Ｇ）対応のモデムを統合した車載用プロセッサーなどを投入する考えを示した。４Ｇモデムについては、既に中国の自動車メーカーと提携に向けた協議を進めているという。
なお車両間通信ネットワーク向け事業による業績貢献開始時期について謝総経理は、自動車メーカーのエコシステムはコンシューマ・エレクトロニクス産業とは異なるが、「早ければ2020年までにも」との見通しを示した。
