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中正橋架け替え、日本時代の構造物保存が議論に


ニュース 社会 作成日:2015年3月4日_記事番号:T00055640

中正橋架け替え、日本時代の構造物保存が議論に

 台北市政府は新店渓に架かる中正橋の架け替えを検討しているが、橋の下部には日本統治時代に建設された旧川端橋の構造物が残っており、史跡として保存すべきかどうか議論が起きている。4日付聯合報が報じた。

 中正橋は台北市重慶南路と新北市永和区を結ぶ幹線道路で、1935年に開通した川端橋が前身。その後72年に架け替えられたが、耐震性能や洪水に備えた橋の高度などが現在の基準を満たしていないため、市政府は11年に架け替えが必要との判断を示していた。

 その後、昨年末になって、市民から市文化局に対し、旧川端橋の文化的価値を再検討するよう意見が寄せられ、文化資産審議委員会は中正橋の保存を提言している段階だ。

 旧川端橋は鋼板をリベットでつなぎ合わせる工法で建設されており、台北市に現存する橋では他に例がない。ただ、市政府工務局新建工程処は「川端橋に似た橋は中南部に数百カ所あり、珍しいものではない」として、保存に難色を示している。