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ロンブー淳が馬総統と「死の握手」、ネットユーザーから懸念の声


ニュース 社会 作成日:2015年3月4日_記事番号:T00055642

ロンブー淳が馬総統と「死の握手」、ネットユーザーから懸念の声

 お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さん(41)が3日、交通部観光局の記念式典出席のため来台し、会場を訪れた馬英九総統と握手を交わした。これについて日本のメディアは「夢のツーショット」などと好意的に報じたが、台湾では馬総統との握手は不幸をもたらす「死の握手」とのうわさが広まっており、台湾のネットユーザーからは「淳の人生は終わった」などと懸念の声が上がっている。


范植谷交通部次長(左)から記念のトロフィーを授与された淳さん(右)。フェイスブックでは「台湾人は優しくて親切、旅行したくなる理由は山ほどある」と台湾を称賛した(3日=中央社)

 ロンドンブーツが司会を務める日本のバラエティー番組『ロンドンハーツ』は台湾でも放映されて人気を博しており、淳さんは高い知名度を誇る。

 そんな彼は昨年台湾で番組ロケを行ったり、台湾のバラエティー番組で司会を務めたことなどが評価され、今回の式典で観光局から「台湾観光貢献賞」を授与された。

 その際、会場を訪れていた馬総統が淳さんに握手を求め、「夢のツーショット」が実現したわけだ。そして淳さんは、すぐにその場面を撮影した写真を自身のフェイスブックページにアップロード。「馬大統領になって、ますます観光に力を入れてるようで、台湾への観光客がどんどん増えてるみたいです」と馬総統への好意的なメッセージを書き込んだ。

 しかしここ数年来、馬総統と面会したり握手した相手が直後に死亡したり、大けが、病気、離婚など不幸に見舞われることが相次いだため、馬総統の「死の握手」のうわさは広く知られるようになった。そのため淳さんのフェイスブックには中国語で「早く神社でおはらいして」「ロンドンハーツが見られなくなったらどうしよう」などといったコメントが殺到している。

 ただ、こうしたうわさは馬総統に批判的な勢力が意図的に広めた面もあり、コメント欄には同時に「ここは台湾人だけが見るわけじゃない。海外に恥をさらすな」「こんなところで自分たちの総統を笑いものにするな」などといさめる書き込みもちらほら見受けられる。

 突然の中国語コメント殺到に淳さんは困惑していると思われたが、「そんなこと信じるほど子供じゃないよ!」とのコメントを残し、気にしていないようすをうかがわせた。