ニュース 機械 作成日:2015年3月4日_記事番号:T00055664
2年に1度開催される工作機械の見本市、2015台北国際工具機展(台北インターナショナル・マシン・ツール・ショー、TIMTOS)が3日開幕し、友嘉集団(フェアフレンドグループ、FFG)は早速10億台湾元(約38億円)を受注し、初日だけで開催期間中の目標を達成した。程泰機械(グッドウェイ・マシン)が4億6,000万元など各社にも受注が続々と舞い込んでおり、8日の閉幕までに受注総額は21億米ドルに上る見通しだ。4日付工商時報などが報じた。
TIMTOS は「高効率自動化生産」をテーマに掲げており、各社が最新のスマート型機械を展示している(3日=YSN)
今年1兆元産業へ
TIMTOSは台北世界貿易センター展示場1館、3館と南港展覧館、円山争艶館を会場とし、世界17カ国・地域から過去最高の1,015社がブース5,411小間を出展している。日本国際工作機械見本市(JIMTOF)を上回り、アジア2位、世界5位の規模となった。期間中の入場者数は延べ5万3,000人の予測だ。
主催の中華民国対外貿易発展協会(外貿協会、TAITRA)の梁国新董事長は、開幕までに世界97カ国・地域のバイヤー5,000人以上から申し込みがあったため、海外から7,000人以上、台湾から4万6,000人が来場すると見通しを示した。
同じく主催の台湾区機器工業同業公会(TAMI)の徐秀滄理事長は、昨年の機械産業の生産額は9,850億元だったが、欧米の景気回復や中国の成長見通しから、今年は生産額が1兆元を超えると予測した。
引き合い、例年以上
数値制御工作機械の最大手、フェアフレンドの朱志洋総裁は、中国の自動車メーカーからシリンダーヘッド生産ラインの受注が1億2,000万人民元(約23億円)分あったほか、米国最大の工作機械代理、MMTからのマシニングセンターと旋盤55台の受注が450億米ドルに上り、開催期間の受注目標を急きょ20億台湾元へと2倍に引き上げたと述べた。
東台精機(東台マシン&ツール)の王崑崇総経理は、開催期間中の受注目標は10億台湾元だが、初日の午前中だけで旋盤、マシニングセンター4台の注文があり、予想以上に好調と語った。
高鋒工業(kafo)の主管は、今年はバイヤーや顧客からの照会が例年以上に多いと話した。
上銀科技(ハイウィン・テクノロジーズ)、亜イ機電(イは山の下に威、AWEA)、台湾滝沢科技など大手各社も次々と今年の景気に楽観的な見方を示した。
制御装置の展示エリアも
今回のTIMTOSでは、台湾製制御装置の展示エリアが初めて設けられた。中台間の海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)のアーリーハーベスト(関税の早期引き下げ品目)により、2016年1月から中国向け数値制御旋盤に台湾製の制御装置が使用されていなければ関税9.7%を課せられることから、経済部工業局が昨年より2億台湾元余りを出資し、研華宝元数控と台達電子工業(デルタ・エレクトロニクス)が制御装置を開発しており、東台精機など10社以上が採用している。
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